2020年9月24日
宇都宮の伝説【黄ぶな】
私の住む街、宇都宮に「黄ぶな」という伝説があります。
昔、宇都宮のある村に天然痘が大流行しました。
村人は、神様に「病気が早く収束しますように」と
一生けん命お祈りをしましたが一向に収まりません。
ある日ひとりの村人が、川で病気の人に
食べさせる魚を釣っていました。
すると、鯉(こい)のように大きくて黄色い色をした不思議な
鮒(ふな)を釣り上げたのです。
病人がその鮒を食べたところ、病気はすっかり治って再びそれにかかることは
ありませんでした。
村人たちは、神様に心から感謝しました
それから村人たちは新年を迎えると、病気よけとしてこの「黄ぶな」の形をした物を
神様に供えするようになったのです。
「黄ぶな」は今でも宇都宮市の郷土玩具として,地元の人たちに親しまれています。
今は、天然痘ではなくコロナウィルスです。
「黄ぶな」に代わるワクチンが早くできるのを期待します。
しかし、ワクチンが使えるようになるまでには
これから何年もかかってしまう見通しです。
人間がワクチンで完全に根絶できた感染症は、この「黄ぶな」の話に
出てくる天然痘だけ...。
しかも、根絶までに200年もかかったと言いますから気が遠くなりますね。
現代では医療技術は格段に向上していますから、200年もかかることは
まずないでしょう。
一日も早く「黄ぶな」が釣りあげられるのを待ちたいです
早く釣り上げてほしいですね。
2020年9月24日 6:26 PM